燃料効率

ボッシュエンジニアリングは、車両のエンジンマネジメントとエネルギーマネジメントの両システムに、Electronic Horizonが受信する高度や曲線半径などの地形情報から離れた場所のルート情報、交通標識や制限速度などの交通情報まで、詳細なマップデータと連携させることができます。
Electronic Horizonにより上り坂や下り坂、曲がり角や制限速度など、ルート上の情報を収集し、これらのデータをもとに、エンジンマネジメントシステムは最適なドライブエネルギーを計算し、エンジンやハイブリッド車両においてはエンジンと電気モーターのバランスを制御することにより、先の道路状況に備えることができます。
データからハイブリッド車両がより効率よくエネルギーを回収できる場所が予見されると、システムが自動的に電子モーターの負荷を上げ、バッテリーを放電します。減速が必要な状況では、エンジンブレーキの利用、電気モーターによるエネルギー回収、またはコースティングが選択されます。このような新しい先見型制御により燃料消費量およびCO2排出量を最大で15%削減することができます。

気筒休止は、部分負荷モードで不要な気筒を休止するシステムあり、ほぼすべてのガソリンエンジンに適用できます。 エンジントルクをさほど必要としない郊外の道など、運転状況に応じていくつかの気筒を休止します。 気筒が休止した場合、休止していない気筒が休止した気筒分のトルクを補う必要があります。 負荷点の移行とガス交換を一部休止することにより、燃費と CO₂ 排出量が減少します。 ボッシュエンジニアリングは、気筒休止中にガス交換バルブのオンとオフにかかわらず、1 つまたは複数のコントロールユニットを持つエンジンの開発をサポートします。

スタート／ストップシステムは、停車時に内燃エンジンを自動的に停止して燃料消費を抑えます。 ドライバーのクラッチ操作時、オートマチック車の場合はブレーキが解除されると同時に、エンジンが自動的に再始動します。 さらに、インテリジェントスタート／ストップシステムでは、エンジンの温度、バッテリの充電バランス、車内のエアコンの状態など、状況に応じてエンジンのスタート／ストップを判断します。 ボッシュエンジニアリングは、商用車のオンボードネットワークでのスタート／ストップシステムの導入、スタート／ストップ条件の調整、エンジン始動動作の最適化をサポートします。

電気モーターを使用することにより、発進時や加速時など、特に燃料消費が多い運転動作の時に内燃エンジンの負担を減らします。 ハイブリッドコンセプトに応じて、完全電動モード、両パワートレインの複合モード、内燃エンジンの負荷点シフトによるバッテリ充電モード、回生ブレーキモードなど、さまざまなモード設定が可能です。 こうしたハイブリッドシステムにより、CO₂ 排出量を削減するとともに、ビークルダイナミクスを高めることができます。 ボッシュエンジニアリングは、燃費や走行距離、運転の楽しさなど、それぞれの条件に応じてさまざまな動作モードを開発・最適化します。