システム設計は、電気/電子システム開発を支えるさまざまな基本分野で構成され、これにはE/E アーキテクチャ、ネットワーク化、オンボードエネルギーネットワーク、エネルギー管理ストラテジ、電磁両立性の分析と検証、さらに電子コンポーネントとサブシステムの統合とテストなどがあります。
この分野で 10 年を超える経験を持つボッシュエンジニアリングは、上記のすべての分野でお客様に最適なサポートを提供します。 私たちは、設計プロセス全体または一部のプロセスを受け持ち、各用途に適したカスタマイズソリューションを開発することができます。
既存のサブドメインを拡張、またはまったく新しいコンセプトを設計するケースにおいても、ボッシュエンジニアリングは電子システムの構築をサポートします。 初期コンセプト段階から、仕様と統合、量産段階まで、プロセス全体を通して支援します。 私たちは、将来も利用できるシステム機能の選択、通信およびエネルギーオンボードネットワークの効率的な設計、ソフトウェアおよびハードウェアの選択をサポートします。 すべての作業は、お客様の要件と該当する規格に従って行われます。 私たちは、革新的なテクノロジ、OEM の観点から確立されたプロセス、幅広い経験を提供します。 私たちはメーカーを特定することなく、サプライヤやテスト管理の引き継ぎにも対応します。
電気機器と電子機器は、高い効率、快適性、安全性を目指すシステムにとってますます重要になっています。 システム設計は、複雑化するシステムと製品を、性能とコストを重視して構築するために必要不可欠な第 1 の要素になります。 電気機器と電子機器、ネットワーク化、機能、ワイヤハーネスに関するシステムの専門知識により、ボッシュエンジニアリングは、お客様のシステムと製品を確実に開発して導入するための最適な事前要件をクリアしています。 私たちは、機能範囲と該当する機能チェーンからスタートし、コンポーネント、データバス、ワイヤ接続を設計します。併せてパッケージング、バスロード、トポロジなどの重要なフレームワーク条件も考慮します。
現代の電気システムと電子システムは、増加するコンポーネントにより構成されています。 このため、データをすばやく確実に交換するために、適切なネットワークシステムが必要です。 たとえば、自動車環境におけるバスシステムの CAN、LIN、FlexRay や、自動車業界、産業および自動化テクノロジにおけるさまざまなイーサネット環境などがあります。 最適な設計は、こうした通信システムを使用する際の鍵となります。 危機的な状況下でも、全システムが問題なく作動するように、すべての関連データの転送を確実に行う必要があります。 この分野において、ボッシュエンジニアリングは、通信システムとシステムネットワーク全体を最適に設計し、テストをしてきた多くの実績があります。
安全性と快適性の向上には、電気オンボードネットワークも併せて改善する必要があります。 コンポーネントや機能のネットワーク化と電動化は確実に進んでいます。 将来的には単純にオルタネータ、発電機、バッテリの容量を増やすだけでは増加する電気エネルギーの需要に対応できない状況が予想されます。 また、環境への関心も次第に高まっており、排気ガスの排出量も問題になります。 このため、オンボードネットワークを最適化し、必要なエネルギーを効率よく生成して分配しなければなりません。 エネルギー供給システム全体が、インテリジェントな電気エネルギー管理機能(EEM)によって最適な状態に保たれ、 快適性を損なわずに車両のスタート能力を維持できます。安全性を重視するユーザーは、いつでもエネルギーを利用することができ、最適なバッテリ走行を実現します。 インテリジェントなエネルギーマネージメントは、燃費と排出ガスの削減にも貢献します。 私たちは数多くのプロジェクトの経験とボッシュコンポーネント開発の幅広い知識を駆使して、将来を見据えた効率的なソリューションを提供し、電気エネルギーを最適な状態に調整します。 エネルギーマネージメント機能とともに、コンセプト段階から量産開始に至るまで革新的なエネルギー管理ストラテジを構築し、お客様のご要望に応えます
多くの自動車は、電子システムの数と機能の急速な増加により複雑化し、また、システム間のコミュニケーションが増え、各コンポーネントの EMC 要件も増加しています。 無線通信システム(「キーレスゴー」、WLAN など)、車両電化のための新たなコンポーネント(インバータ、電気駆動装置、DC/DC コンバータ)、誘導式充電システムなど、自動車開発の新たなトレンドによって、さらなる課題も出てきています。 このため、堅牢で信頼性の高い車両を開発するには、システム開発の初期段階で EMC について考慮することが重要です。 たとえば、徹底したEMC 要件の分析や EMC に基づくシステム設計などが挙げられます。 ボッシュコンポーネント開発の幅広い知識とさまざまな電子システムに対する深い理解力を備えるボッシュエンジニアリングは、信頼性の高い EMC 設計の車両を共同開発するための理想的なパートナーです。 私たちはEMC テストのサービスプロバイダとして、お客様の要望に応じてコンポーネントやシステムの完全な検証および認可取得を実施することもできます。 このサービスには、テスト計画の作成と調整、テスト環境の設定と運用、EMC 測定の計画と調整、結果の分析と評価が含まれます。
内燃エンジンを搭載した従来の自動車と同様に、さまざまな電気自動車(スポーツカー、ラグジュアリーセダンなど)には、パワートレインコンセプト、快適性、重量配分、効率など、個々の要件があります。 パワートレインの電動化により、新たな方法でこれらの要素が調整可能となります。 わずかな変更でも、他の車内システムやサブシステムに大きな影響を与えることができます。 広範なオンボードネットワークに関する専門知識により、ボッシュエンジニアリングは、要件の指定、オンボードネットワークアーキテクチャと高電圧バッテリ(HV)のセーフティコンセプトの設計、HV オンボードネットワークのテストと検証をサポートします。
ボッシュエンジニアリングでは、システム設計手法の 1 つとしてシミュレーションを使用しており、 幅広いモデルライブラリを保有しています。このライブラリから、さまざまなサイズや自動車メーカーに対応するパラメータセットを組み込んだコンポーネントモデルを構成します。 シミュレーションは、内燃エンジンを搭載した通常の自動車のオンボードネットワークの開発だけでなく、電気自動車やハイブリッド自動車のパワートレイン開発にも使用できます。 シミュレーションを利用することにより、さまざまなオンボードネットワークトポロジ、コンポーネントのサイズ設定と選択、運用ストラテジおよびシステム機能の評価と比較が可能になります。 私たちは、システム開発とシミュレーションの豊富な経験を駆使し、研究またはコンサルティングの形で具体的な検証を行います。 また、パラメータ化、試運転、トレーニングなど、ご要望に応じたシミュレーションモデルのライセンス付与も行っています。
充電システムは電気自動車とハイブリッド自動車の両方で使用されます。 想定される用途としては、乗用車、公共輸送機関、特殊車両などがあります。 安全かつ効率的で便利な充電オプションは、「エレクトロモビリティ」を確立する上で重要な要素となります。 ボッシュエンジニアリングは、この分野に適したテクノロジーとサービスを提供しています。 充電技術には、交流(AC)、直流(DC)、無線という 3 つのアプローチがあります。 非接触充電では、共鳴誘導方式給電装置(IPT)を使用します。 国内においては3.3 kW から 22 kW の充電容量を提供できます。 急速充電では、60 kW から 200 kW の容量を達成できます。
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