パワートレインシステム

利便性、快適性、燃費、性能に関して新しい規制が生まれ、要件が絶えず変化している中で、エンジンは複雑化の一途をたどっています。内燃エンジンによる排気ガスを削減することもますます重要視されており、複雑化に拍車をかけています。したがって、燃費目標や排出量制限を確実に達成するためには、エンジン開発のあらゆる段階で燃焼プロセスの設計と性能を最適化することが絶対的に必要です。私たちは、パワートレインソリューション事業部との緊密な連携、そして長年積み重ねた経験と知識を駆使し、高いレベルの専門性でお客様のプロジェクトをサポートすることができます。

さらに、開発プロセスに対して総合的なアプローチをとることを重視しており、次のサービスを提供しています。

• 燃焼開発分野におけるトータルサポートまたは一部の引き受け
• 燃料システムの設計
• 適切なコンポーネントの選定
• ファンダメンタル分析
• テストベンチおよび実車両での妥当性評価、および生産前分析の評価

ソフトウェアは、自動車の大きな構成要素として、重要な機能やプロセスすべてを制御します。複雑なシステムも、ソフトウェアなしに実装することはできません。車両の制御機能をソフトウェアが担う比率は、今後数年間で大幅に増加します。私たちは、制御ユニット開発および規制戦略における幅広いノウハウを生かし、包括的なソリューションを提供します。

ワンストップなサプライヤーである当社は、ベースエンジンのベースキャリブレーションから排気系設計・提案、排気ガス処理戦略まで、キャリブレーション関連で幅広いポートフォリオを提供しています。あらゆる法的要件を考慮したうえで、エンジンの初期パラメータ設定から量産準備に至るまで、各種の用途に応じたキャリブレーションサービスを用意しました。既存のメカトロニクスシステムだけでなく、新規に開発されたシステムも対象です。パラメータ化のあらゆる作業に対処するとともに、従来型の内燃エンジンのエンジン制御のベースとなるキャリブレーションを最適化します。エンジン本体に実装されるさまざまな対策に加え、排気ガス処理システムが規制をクリアするうえで重要な役割を担っています。機能安全や OBD などの課題も無視できません。始動時の動作や路上での性能に関するキャリブレーションは、お客様のご要望に応じて、車両上で直接実施します。路上走行テストにおける検証と耐久テストを世界中で実施しています。最先端の試験設備を活用し、開発、妥当性確認、認証取得のサポートを行っています。

健康や環境の保護を目的として新たに排出ガス規制が導入され、ますます多くの測定や試験が法律で規定されるようになりました。ボッシュエンジニアリングは、開発戦略を特定し、開発プロセスの初期段階でRDEを測定することにより、RDEの分野でお客様をサポートします。いわゆる RDE フロントローディングによって、信頼性の高いシステム検証を実現し、重要な再帰処理を早期に特定してプロジェクトの反復を減らすことができるので、時間と開発コストの削減につながります。ボッシュエンジニアリングは、ボッシュの他の部門とともに、各種の試験設備を利用できます。たとえば、高度試験、天候試験対応のシャシーダイナモメーター、実際の運転条件下で排出量を測定する車載排出ガス測定システム (PEMS)、環境シミュレーション施設 (温度制御シャシーダイナモ) などです。さらに、ダイナミック・エンジンテストベンチではVITE (バーチャル・インターコネクテッド・テスト環境) と呼ばれるツールチェーンも提供しています。これは、車両バリアントのテストやさまざまなルートでのRDE試験に使用されます。

テストベンチにおける当社のサービス:

• エンジンテストベンチと車両で再現可能な RDE を考慮した、ディーゼル、ガソリン、ハイブリッドのパワートレインシステムの解析とキャリブレーション
• バリアントに合わせた排気ガス分析と排気ガス（後処理制御を含む）キャリブレーション
• RDE エンジニアリング早期段階での、燃焼プロセスおよび排気ガス処理コンセプトのモニタリング
• システムの新しいコンポーネント評価
• 特殊試験:OBD、GPS ベースの機能、排気ガス処理性能
• 異なるルート、交通状況、個人の運転スタイルなどに起因する変動
• エンジンテストベンチ上でコンポーネントと仮想コンポーネントを相互接続して行うシステム開発